気が付いたら今年も年の瀬になりました。10月に仕事のピークが来て、それが落ち着いたと思ったら11月上旬は海外出張していて、そんなこんなであっという間に年末を迎えてしまいました。今年はこれまでのサラリーマン人生の中でも例を見ないくらい忙しい一年でした。もう体力的に下降線をたどっているのに、ここから忙しくなるなんてすごく間違ってる気がするのですけどね。
この期間にも色々このblogに書こうと思ってたことはあるのですが、一番最近の岸和田市長の件だけ年内に触れておこうと思います。この岸和田市長は単に不倫していたというだけではなくて、不倫相手との関係にどうやら問題があったらしく、その当時の関係をめぐって謝罪や和解金の支払いがあった…ということなのだそうです。それをめぐって議会での不信任決議などの諸々の騒動に展開しています。
僕は別に公職に就く人間がプライベートで不倫してようが別に構わないと思っています。公的な職責を全うできる能力さえされば、プライベートで私人として何をやっていたとしても仕事とは別ですから。なのですが、不倫相手の女性とのトラブルが発生してしまうと、これは公人としての資質を問われても仕方ないのかなと思います。議会の反応を見ていると、こういうトラブルをきっかけにこれまで溜まった不満が噴出しただけであって、そもそも本人の資質に何かしら問題があったのかもしれないですね。
この件に関連して、市長はとうとう妻を伴って記者会見を行うという行動に出ました。この人が問われているのは「市長=公人」としての責任能力だと思うのですが。この人は妻を伴って記者会見することで「私人=家庭内での問題」に話をすり替えにかかっているように見えるのです。公人としての責任の所在を問われた末に、本来私人であるはずの妻を記者会見の場に引っ張り出してきたのは、単に「妻を的外れな方向に政治利用しているだけ」と思われても仕方がないのではないでしょうか?
書きたかったことは以上なのですが、50年近く生きていると大抵の事は「昔見たアレだ」という納得の仕方をついついしてしまうのです。大昔にワイドショー花盛りし頃に見た長渕剛の不倫に関するコメントです。国生さゆりとの不倫についてマスコミに問い詰められた長渕と妻の志穂美悦子はこんなコメントをしていました。
口火を切った長渕は、2人だけで会ったことを認めた上で、
「オレたちのようにモノを作る人間にはね、あなた方の言う常識だとかモラルなんてのは、通用しねえんだよ。オレたちの夫婦関係はうまくいってるんだし、なんら支障ないんだから」
すると、隣にいた志穂美もにこやかに、
「私はやっぱり(彼の)情熱が好きで結婚したんですから、なんていうのか、自由奔放にさせてあげることで、いい仕事が出来ると思っているし、ですから、全然平気!」と答え、続けて、「私も、けっこうゾクゾクしたりするから、いいんじゃないの」とフォローしたのだった。
僕はこういう長渕剛の長渕剛っぷりを決してカッコいいとは思えない方ですが、今回の岸和田市長の件に比べたらまだ長渕の方がマシな気がしました。