2024年3月3日日曜日

アメリカ村のショップ店員と意識高いコンサル

いつか降ってくるかもしれないと内心覚悟していたのですが、例年開催されている社内イベントの実行委員を仰せつかりました。残念ながら、実行委員になったところで手当てが出るわけではありません。定額働かせ放題のザコ管理職に、更に仕事が増える…ということになります。はぁ。。

さて。このイベントの実行委員の仕事は「コンセプトを考える」ということから始まります。で、その作業を楽にするために今年は外部のコンサルを入れる…ということになったのですが。。このコンサルが絵に書いたような「意識高い」人達なのです。やたらカタカナがいっぱい入ったパワポを作って来て、自己啓発本みたいな薄っぺらい前向きさで自信に満々に語り始めるのです。沢山喋るんですが、要は言ってることは「私たちと同じ意識の高さについてきてください、そして一緒にワクワクしましょう!」ということのようです。

残念ながら実行委員になったところで手当てが出るわけでもないので、集められた人達は僕と同じように後ろ向きな人の方が多いでしょう。少なくとも、いきなりワクワクなんてしてるわけないです。そういう人達をまとめるのが大変だからコンサルを入れることにしたはずなのに、結果的に意識高いコンサルに振り回されるだけで「自分達でやった方がはるかにマシだった」という結果になりそうな予感しかしないわけです。

たぶん、件のコンサルはどこに行っても同じようなことをやっているんだろうと思います。彼らがどれだけ自覚的にそれをやっているのかはわからないですが、これが彼らにとっては一番合理的なんだろうと思います。だって、クライアントの抱えている個別の事情を理解したり汲んだりして個別対応するよりも、どこへ行っても同じように一方的に自分たちの流儀を押し付けた方がコストがかからなくて楽ですからね。

自信満々で語り続けるコンサルの姿にどこか既視感があるなと思ってずっと考えていたのですが、昨日思い出しました。アメリカ村のショップ店員です。今はどうか知りませんが、90年代のアメリカ村の服屋に行くと、いきなり客に向かって「彼、このシャツで決まりちゃうん?」と言ってくる失礼なショップ店員がどこの店にもいたのです。こちらが何を探しているか、どんな服の好みか…なんていうことをいちいち会話せずに、一方的に上から目線でオシャレを啓蒙するのが一番コストがかからなくて楽なんでしょうね。

人の話を聞かないで一方的に自分の都合だけ押し付けにかかるのが一番コスパがいいんでしょうが。こういう人達と関わることに関して、たぶん人並み以上に僕は苦手です。他の実行委員は「こちらの事情を話したら分かってくれるんじゃないの?」という牧歌的な人もいるんですが。僕は基本的に「人は分かり合えない」と思っています。分かり合えない同士が一緒に何かやるとなると、お互いにコミュニケーションが必要なのですが、件のコンサルにはその姿勢がそもそも無いんですよね。少なくとも、この状況でワクワクするなんて僕には無理ですよ。。

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