2023年9月17日日曜日

ゴミを拾う前に、相手のフリースローでブーイングするのをやめさせた方がいいと思う

ここ最近はラグビーのワールドカップが日本全体で大きな話題となっています。おかげで、ちょっと前まで沖縄で開催されていたバスケのワールドカップはすっかり記憶の彼方に追いやられてしまった感がありますが、バスケのワールドカップも結構日本中が湧いてましたよね。ワールドカップの決勝トーナメントには進めなかったけど、アジア1位になったことで悲願のオリンピック初出場を獲得したのでした。

 それはそれでよいのですが、最後にアジア1位をつかみ取ったカーボベルデとの試合で、カーボベルデの選手がフリースローをするたびに会場全体からブーイングが飛んでいたのがどうしても気になりました。途中まで楽勝ムードだったのに最後になって日本のシュートが入らず、点差がどんどん縮まっていく中で観客のフラストレーションも高まったいたのだとは思いますが。しかし、ホスト国としてこれはみっともないと思います。

バスケとか沖縄とか、特定の社会集団の民度が特別低いというわけではないと思うのです。しかし、外国で開催されるサッカーのワールドカップでは必ず日本人サポーターがゴミを拾ってブリっ子活動を展開していることと比較すると、この落差はどうなんでしょうね?

これを説明するモデルとして、日本人論の伝家の宝刀である「ウチとソト」が妥当なのではないかと思います。サッカーの試合だって、ソト=ワールドカップの会場ではゴミを拾ったりしてみせる一方で、ウチ=日本国内では渋谷の交差点で若者が暴れているわけですよね?これが日本で開催されてしまうと、ソトがなくなって全部ウチになってしまった…というのがバスケのワールドカップでのブーイングなのではないかと思います。

以前、 なぜ日本人のグローバル化は外にしか向かわないのか という投稿をしたことがありました。外向きにはクールジャパン(もはや懐かしい…)などと言ってはしゃいでる一方で、日本国内にいる外国人に対して日本人は極めて冷淡だという事をここでは論じていたのですが。今にして考えれば、これもバスケのワールドカップで露呈した日本の「ウチとソト」と同様の話だったのだと思います。

 ワールドカップの会場でゴミを拾うのは結構ですが、それよりもフリースローでブーイングをしていた日本人を何とかする方が先なんじゃないかな?と僕は思いますが。