2020年1月26日日曜日

ポテトチップスと住宅

子供がそこそこの年齢になってくると、子供が食べたがるけど食べさせたくないようなお菓子は自然と自分では買わなくなってきます。その代表例がポテトチップスなどのスナック菓子です。ビールのツマミとしては自分は時々食べたいけど、あんまり子供には食べさせたくはないのです。なので、買うとしても辛くて子供が食べれないやつになることが多いです。そんなポテトチップスなんですが、最近スーパーの店頭でまじまじとカルビーの袋入りのポテトチップスを見たら、なんか小さくなってる気がしたのです。

検索してみたらやっぱりそうでした。僕が育った80年代には90gだったのが今は60gなので、昔に比べたら2/3程度に減ってるようです。一時期はサイズを維持するために1袋が100円以上だった時期もあったような気がしますが、紆余曲折の末に100円で買えるサイズに落ち着いたのでしょう。
ポテトチップスがこういう変遷をたどる理由の一つはおそらく、輸入しにくいということなのでしょう。あんなに空間効率が悪くて割れやすいものは輸入しにくいので、日本で作るしかない。だから、どうしても高くなってしまうのではないでしょうか。

住宅についても全く同じような傾向を感じています。最近中古で家を買うことを考え始めているのですが、最近の住宅は自分が子供の頃の家に比べたら明らかに小さいです。しかも、家としての質もピンからキリまで色々あって、安い建売りの住宅については作りが明らかにチャチなものが多いです。住宅も海外から建材を輸入したりするには限界がある上に建設に携わる人の人件費は当然日本で発生するので、ポテトチップスと同様に「現実的な価格を維持するためには大きさや質をダウンするしかない」のだろうと思います。

YouTubeで僕が子供の頃の80年代のアニメの動画を見てたら、全体的に作りが丁寧なんです。オープニングやエンディングの歌も、「これアニメの主題歌にしては随分よくできてるな」と思ってよく見てみたら、羽田健太郎、久石譲、大野雄二なんかが作曲や編曲に携わっていたりします。これなんて作曲がタケカワユキヒで編曲が久石譲です。また、当時は今みたいにPCでなんでもできる時代ではなかったので、アニメの歌の伴奏も弦楽器、管楽器など含めて色々な楽器の生演奏が使われています。まだこの時代は今ほどアニメの地位は高くなかったのですが、それでも「テレビで放送される物に要求される最低限のクオリティ」の水準が今より断然高かったのだと思います。

これらの事例は、日本という国が衰退局面にあることを示しているように思います。僕は経済についてはもちろん素人なのですが、直感的には日本全体が貧しくなっていくので「安かろう、悪かろう」しか選べないことがだんだん増えていってるんだと思います。そんな中でもそれなりに楽しみながら生きていく方法を見つけることが、これから先の日本を生きていく上で必要なんだろうなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿