忙しい中ようやく夏休みになって一息…と思いきや、「夏休みになったらやろう」ということになっていた家庭内のアレやコレを片付けているうちに夏休みが終わろうとしています。ちなみに夏休みが終わると今度は会社で「夏休み明けにやろう」ということにしていたことが待っています。さて。そんな夏休みですが、よりによってこんな時に高校野球なんて放送してくれちゃうので、ぽんやり見えるだけであっという間に時間が過ぎていくのです。
今年は野球そのものよりも広陵の不祥事の騒動の方が大きく取り沙汰されてしまいました。「高校野球は第二次世界大戦の戦没者を慰霊するために上演される能である」という事はこのblogでも何度も取り上げてきたことなのですが、「上下関係の濫用による理不尽な暴力」というのも、まさに旧日本軍の再現だと言えるのではないでしょうか。一部報道によると、寮で禁止されているカップラーメンを食べたことで上級生から暴力を受けた挙句に被害者の生徒は転校することになった…ということなんだそうですが。ストレスフルな閉鎖社会においては、ほんの些細な事が引き金になって暴力がエスカレートする…というのは連合赤軍のリンチ殺人事件などの前例を引くまでもなくよくある話ですね。
広陵の件で問題だと思うのは、ネット越しに安全な場所から広陵を叩くキャンペーンに熱中する人達が大量発生した事です。ベッキーのゲス不倫のあたりからだと思うのですが、安全に叩いてもOKな案件に群がってリンチに加わりたがる人達が今回も多大量に発生しました。彼らは広陵で暴力事件を起こした上級生と同じことをしているだけなのではないのでしょうか?つまり、「上級生という優越的な立場=自分は攻撃されない安全な立場」から「自分は正義だと信じて」暴力をふるっている点で、広陵を攻撃する有象無象のネット弁士達は自分の批判対称に漸近していっているように見えるのです。
今年から暑さ対策として午後を避けてナイターにしたり、クーリングタイムを設けたりと色々と試行錯誤していて、来年からはDH制の導入、さらには7回制にする…などの議論もされているようです。でも、そこまでしなくても「負けたら終わりの大会」を「夏に開催する」というのをやめればいいと思うのですけどね。例えばダルビッシュが提言しているように、地域でのリーグ戦の形にした方が良いのではないかと思います。が、そういう本質的な解決には取り組まずに夏の甲子園にこだわり続けるのは、高校野球が第二次世界大戦と繋がっているところに本質的な原因があるように思います。
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