2026年2月8日日曜日

地球星人と選挙

 これを書いている現在、日本は高市政権が仕掛けた超短期決戦の解散総選挙と寒波に振り回されています。投票日の今日も北国では大寒波で選挙どころではなさそうですが、こんな状況にもかかわらず自民圧勝という予想が投票前から立っています。この国の政治についてここまで気鬱になるのは久しぶりです。このblogを始めた頃は第二次安倍政権が始まった頃だったのですが、今思えば安倍晋三でさえ高市よりマシだったのではないかと思えてきたりします。

今回の選挙を見ていると、日本人の大半は選挙を政策の是非よりも「イメージ」や「共感」に基づく人気投票としか考えていないように思えてきます。というより自民党の戦略によってまんまとそっちに誘導されている人が沢山いるのでしょうね。自民党は「ちゃんと考えさえない」「ちゃんと説明しない」「なんとなく頑張ってる、前向きそうなイメージだけ伝える」ということに終始しているように見えます。裏金議員、コメの高騰、日本経済の失速に伴う物価高、中国問題…これだけ多くの問題を引き起こしてきた責任や今後の国政運営のプランについての議論はウヤムヤにして、選挙を「人気投票の勝ち負けを競うゲーム」にすり替えることを意図的にやっていますよね。

特に「この選挙で信任を得たらもっと大きな決断をします」というアニメの次回予告みたいな発言なんてその最たるものだと思います。まともに選挙をするつもりなら、どのような大きな決断をしたいのか先に説明した上で信を問うべきなのですが、そんなことこの人は考えていないのです。しかし、こういう人に投票してしまう人が日本に沢山いるというのも事実なのでしょう。日本人はあまり政治について会話する習慣がないので、誰が投票してるのかよくわからないのですが、僕の周りにもそれが当たり前だと思って自民党に投票する人達が沢山いるのでしょうね。

最近読んだ村田紗耶香の「地球星人」という本では、自分達は宇宙人だとひそかに思い続けている人達が描かれているのですが、今の日本社会における自分の立ち位置を考えると他人事とは思えない気分になりました。自分達は宇宙人だと思っている主人公達は、地球人の作る社会が押し付けてくる規範に苦しみながらも、その中で生きる道を色々と模索していくのですが。。このまま日本が壊れていくなら、いよいよ定年後に海外移住することも考えてもよいのではないかと考え始めました。

2026年1月14日水曜日

新幹線の女性専用トレイと大相撲

2026年が始まって二週間経ちました。年明けから子供の習い事の発表会やら出張やらで、新幹線で首都圏日帰りが3回あってバタバタしていましたが、ようやく落ち着いてひと段落してきました。新幹線もこれだけの頻度で連続して乗るとちょっと飽きちゃうんですよね。しかも、1年くらい前から「女性専用トイレ」という謎のシステムが採用されて、新幹線のトイレはどこもかしこも必ず「女性専用トイレ」と「男女兼用」と「男性用小」がそれぞれ1つずつ備わっているレイアウトが基本になりました。

この女性専用トイレは、僕に言わせれば時代錯誤の男性差別としか思えないです。これまで何回か、女性専用トイレは空いてるのに男女兼用のトイレが塞がっているために待たないといけない状況に遭遇しました。しかも、女性専用トイレが空いている状態で待ちに待った挙句に男女兼用トイレから女性が出てきたこともありまして…これにはさすがに腹立ちました。でも、女性専用トイレは女性の多くには評価されているようです。ネットで調べた限りではその理由は「男性と兼用だとトイレが汚れがち」「男性が使ったトイレを使うのに抵抗がある」などなど 、まぁわからんでもない話ではあります。

でも、全部の男性がトイレを汚すわけでもないし、男性だってトイレはきれいな方がうれしいわけです。男性が使うと汚れがちだからという理由だけでその不利益をすべての男性が引き受けろというのは、「連帯責任」の概念を性別に適用した幼稚なセクシズムと言われても仕方ないのではないかと思います。例えば逆の立場の話をしますが、我が国の現在の首相の高市早苗の台湾問題等に関する失言や物価高、円安の進行について、世の女性達は「女性」という属性が共通しているというだけの理由で連帯責任を感じてくれるかというと…そんなことないでしょ?

高市早苗を間に挟んで少し違う話をしてみますが、高市は大相撲の千秋楽で土俵に上がることについては議論もせずに自分から「見送り」を決めたそうです。この人の支持層は何かと明治以降に作られた「フェイクの伝統」を信じ込む人達なので、まぁそうしますよね。。でも、かつての大阪府知事だった太田房江はこの問題に切り込んで「なんで女が土俵に上がっちゃいけないんだよ!」と正面切って問い詰めていました。高市早苗は、「男社会の既得権益に対して異を唱えない」という、まぁ言ってみれば「都合のいい女」なんだと思います。

女性専用トイレにしても、土俵の女人禁制問題にしても、ジェンダーギャップをめぐる問題について日本は進んでいるどころか後退していると思わざるを得ないです。これをもう少し広げて言うと、DE&IとかLGBTQが「タテマエ」として表面上はもてやされている一方で、「ホンネ」としては性別、国籍、人種などの属性による差別や分断が昔よりひどくなっていってるように思えてならないのです。